ちょうど2年前の2024年6月21日。
「人間と暮らす動物専門の写真を撮っていこう」と決めてから、今日で2年が経ちました。
1年目は、とにかく撮った年でした。
手探りの中で、たくさんの企画を打ち出し、たくさんのオーナーさまと出会い、撮影をさせていただき、活動の骨子を作っていった一年だったと思います。
そして2年目。
振り返ってみると、この一年は「どう撮るか」と「どう残すか」の両方に、より深く向き合った年だったように感じています。多くの機会を設けて撮る、というよりは、天候や光、場所、タイミングを見極めながら、被写体の一瞬の魅力を引き出すための表現や機会を求め続けてきたように思います。
そして、そのような中で撮った写真を、データとしてお渡しして終わりにするだけでなく、どんな形で見返されていくのかまで考えるようになった一年でもありました。
スマホ画面で見る写真と、紙にプリントした写真。同じ一枚でも、出力の仕方や素材が変わると、見え方や感じ方はまったく変わってきます。出力方法にもこだわりが出始めて、東京にある工房を見学しにいったり、プリント方法や用紙、額装、アクリルといった素材選定にも目を向けるようになりました。
撮影表現を磨くこと。
写真を未来に残る形にすること。
さらには、私の活動そのものをどのように展開していくのかということ。
この一年は、そうした活動のそれぞれが線のように繋がっていった年だったように思います。
この一年で生まれたもの
新たな表現を追いかけて。Sunset PortraitとWaterDog.
この一年の中で、活動の大きな軸になったのが、Sunset PortraitとWaterDog.でした。
夕景の光の中で、犬たちの姿を残すSunset Portrait。
水の中で野生にかえる犬たちの、表情豊かな一瞬を切り取るWaterDog.
どちらも、いつでも簡単に撮れるというものではありません。
天候や光、タイミングに大きく左右されますし、撮影できる条件も限られています。
それでも、自分が本当に撮りたいもの、残したいものを考えた時に、これらの撮影はとても大切な表現になりました。
犬の可愛さだけではなく、力強さや美しさ、時には少し野生的な表情まで写したい。
そんな気持きから生まれた表現でした。
富士フイルムフォトコンテスト銅賞
そして、この一年の中で大きな出来事のひとつが、富士フイルムフォトコンテスト銅賞受賞でした。
お客様のために撮る写真と、表現者として新しい視線を世間に確かめる写真。
その両方の間で試行錯誤しながら撮り続けてきた中で、WaterDog.の写真が第三者によって評価されたことは、とても大きな励みになりました。
もちろん、賞をいただいたからと言って、何かが変わるわけではありませんが、自分が思い描いた瞬間や自分が残したいと思っていた瞬間が、外の世界にも驚きを与え、認められたことは、大きな喜びにつながりました。
SONYストア名古屋、初の写真展「躍動」
さらに、先日はSONYストア名古屋にて、写真展「躍動」を開催させていただきました。
写真を会場に並べ、来場してくださった方に見ていただく。
さらにはトークショー(!?)という形で、自分が何を考えてこの活動を行なっているかを話す機会にも恵まれました。
これらは、この活動を始めた当初の自分には、正直まっったく想像できなかった展開でした。
最初はただ、犬や猫たちを魅力的に撮って、写真を身近に感じていただきたいと思って始めましたが、より魅力的な表現力を求め、新しい技術を得て、個展という形にまでつながっていきました。
日々の小さなハードルを継続して超え続けていけば、スタートした時には思いもよらなかった未来に繋がっていくんだな・・・、個展開催はそのことを強く感じたイベントでもありました。
撮影会が減った一年でもあった
一方で、1年目に比べると、公園などで行う企画撮影会の回数は減りました。
決まった場所・決まった時間で気軽に参加できる企画撮影会は、とても大切な入口だと考えます。
初めてIkuty Photoを知ってくださるきっかけにもなりますし、撮影を楽しんでいただく場として、これからも大切にしていきたいと思っています。
ただ最近は、オーナー様のペースに合わせて、場所や時間を相談しながら撮るプライベート撮影にも、より一層の力を入れるようになってきました。
一頭一頭の性格や、オーナー様が残したい雰囲気に合わせて、ゆっくり向き合える撮影です。
決まった枠の中で撮る撮影会とはまた違う形で、目の前の犬たちの表情や空気感を残せること。
2年目は、そんな撮影のあり方についても考える一年だったように思います。
次の一年へ
3年目のIkuty Photoは、また少し違う一年になりそうです。
SONYストア名古屋での展示を終え、今月末には長久手での巡回展示。そして、9月には東京両国にあるピクトリコギャラリーで個展が決定しています。
東京開催。これまでとは違う場所で、これまでと違う人たちの目に触れていくことになります。
まだまだ不安もありますし、うまくいくことばかりではないと思います。
それでも、2年前に始めた活動が、ここまで景色を変えてくれたことを思うと嬉しくも思うし、もう少し先まで進んでみたいとも思えます。
写真を撮り、その時間を大切な思い出に残すこと。
そして何より、写真を現像して、暮らしの中で楽しんでもらうこと。
部屋の中でふと目に入る場所に、写真の中の愛犬の姿があったり、毎日の生活の中で何度もその写真と目が合う体験。そんな、写真が暮らしの中に溶け込んでいく文化を、もっと作っていけたらと思っています。
最後に
2年目のIkuty Photoは、想像していたよりもずっと遠くまで来ることができました。
この2年間で出会ってくださった皆さま。
撮影を任せてくださったオーナーさま。
作品を見てくださった方。
応援してくださった方。
本当にありがとうございます。
とはいえ、まだまだ途中です。
この活動を、長い目で、少しずつ育てていけたらと思っています。
3年目も、どうぞよろしくお願いいたします。
Ikuty Photo/NT Works
代表 平井育人(イクティ)
