WaterDog. #05|「水の中の犬」を撮る理由

【企画】WaterDog.

はじめに

なぜ、こんなに手間がかかって、寒くて、装備も大げさな撮影を、 「わざわざ犬で」やろうとしているのか?自分でも、ふとしたときに思います。でも、やっぱりその答えはひとつ。

「この表現を見てみたい」

表現としてのWaterDog.

かつて飼っていたゴールデンレトリバーが、川に沈んだ木の棒を潜って取った瞬間の顔を今もはっきりと覚えています。
水が大好きだった彼女は、水があれば飛び込むほどのアクティブゴールデン。
陸上とは異なる動き、そして気持ちよさそうに水と戯れる表情。陸の上では見えない表情。 ちょっと不安そうな目線、でもどこか誇らしげな顔。 フガフガいいながら楽しそうに泳ぐ犬。犬って、水の中に入ると、いつもと違うその子らしさが出るんです。

水と犬。 私にとっては、どちらも見ているだけで心が動く存在です。
普段私たちの目に見えている水上部分と、知る由もない水面下の情景。姿形を変えて流れたり爆ぜたりする、水。
WaterDog.では、これらが交わる瞬間を同時に映し出す世界観を表現します。

まさに、現実と非現実の境目を1枚で映し出す表現だと思っています。

なぜ自分がやるのか

はっきり言って、大変です。
これまで何回かのトライを重ねて、よくわかりました。
気温・水温・天気に振り回される。撮影時間だって限られるし、機材トラブルだってある。
特に機材トラブルは絶対に避けたいところ(いつか、やらかす気がする)

それでも、なぜ自分がやるのか。
それは、この表現を見たいは当然のこと、自分で撮りたいと心から思ったから。

水と遊ぶ犬の姿って、ただの可愛いじゃない。
どこか神聖で、いとおしくて、儚くて──だからこそ、ちゃんとかたちにして残したい。

どれだけ大変でもいい。
それでもやりたいと思えるのは、きっと、「これは自分の使命だ」と思ったから。

そして今はもう、撮らずにはいられない。

私の頭の中をイメージに仕上げた1枚
水と戯れ目が輝いている姿
WaterDog.は水との共演

WaterDog.のこれから

これは1回きりの企画ではなく「作品として残していく」シリーズに育てていくつもりです。

  • 撮影回数を重ねて、表現を磨いていく
  • 季節やロケーションでのバリエーションを増やす
  • いずれは展示や販売、海外への発信も含めて

まずは、仲間と作品の種を集めるところから。

おわりに

WaterDog.は、作品であり、挑戦でもあり、 「自分が本当に撮りたいと思った世界」を形にするためのプロジェクトです。
犬と暮らしてきた時間、 いろんな瞬間を見てきたカメラマンとして、 「これは挑戦すべきだ」と思った。まだ始まったばかりだけど、 これからもこの挑戦をまっすぐに続けていきます。

そして次回WaterDog.#06では、この Projectに仲間として参加してくれる方を募集するお知らせでを発信します。
応援してもらえたら嬉しいです。

WaterDog.一覧

撮影レポート、企画の背景、作品づくりの想いなど──
WaterDog.にまつわる記録を、こちらにまとめています。