黒い犬が真っ黒になる理由と、優しく写すためのヒント

犬撮影のコツとテクニック

「黒い子は撮るのが難しい」と感じているあなたへ

「うちの子、写真撮ると真っ黒になっちゃって…」
黒い毛並みのワンちゃんを飼っている方なら、一度は感じたことがあるんじゃないでしょうか。
目がわからない。輪郭もボヤける。 「可愛いのに、写真じゃ伝わらない!」
今日はそんな“黒い子”を、優しく綺麗に写すためのコツをお伝えします!

なぜ黒くなるの?

黒い毛は光を吸収しやすく、カメラにとっては「影」として写りやすい特徴があります。
しかもスマホやデジカメは、白飛びを防ぐために全体の明るさを自動で調整するため、明るい背景とセットになると、黒いわんちゃんだけがぐっと暗く写ってしまうことがあるんです。

つまり、真っ黒になるのは「失敗」じゃなく、スマホカメラの仕組みとして当然のこと。
だからこそ、ちょっとした工夫で、ぐっと改善することができます。

スマホでもできる!撮影時の工夫

① 顔に光を当ててあげよう

黒い子は、顔に光が入らないと何も写りません。
逆光ではなく、斜め前や横からの光を意識してあげるだけで、 目の輝きや毛並みの立体感がふわっと浮かび上がります。
朝の光や窓のそば、公園の木漏れ日—— やわらかい光が、黒い毛に命を吹き込んでくれます。
どうしても光がないってときは、顔をタップ→太陽マークで明るさ調整もできます!

② 背景に注意してみよう

明るすぎる背景(白壁・芝生・空など)だと、黒い犬だけが沈んで見えやすくなります。
黒い毛は、明るい背景と一緒だと“比較対象”としてより暗く写ってしまうんです。

おすすめは、少し落ち着いた背景の前で撮ること。
木や建物の影、砂利道、暗めの壁など。 背景と毛色のコントラストをコントロールするだけで、驚くほど表情が出ます。

③ 撮ったあとに、すこしだけ明るくしてみる

スマホでもできる「編集(レタッチ)」で、 明るさやハイライトをほんの少し上げてみてください。
それだけで、目元や毛並みがやさしく浮かび上がってきます。
※明るくしすぎると白浮きするので、ほんの少しだけがポイント!


プロは、どうしているの?

私は、撮ったあとにLightroomという専用ソフトでレタッチ(編集)を行っています。
明るさ、コントラスト、毛並みのディテール、目の輝き…… 一見「真っ黒」に見える中から、その子らしさを丁寧に掘り起こす作業です。

加工ではなく、そこにある魅力を「見えるようにする」ための工程です。
黒い毛並みは、光を映す“キャンバス”。黒いからこそ、艶としての表現が可能です。

ゲンタちゃん。Before→After

ちなみに、こんな風に変わります!黒い子も、艶を際立たせて美しく!
「えっ、これ同じ写真なんですか!?」ってよく言われます(笑)


私が黒い子に向き合うとき、思うこと

黒い子の撮影って、たしかに難しいです。
でもそのぶん、ちゃんと光が入ったとき—— 黒だからこそ生まれる、深い艶と温かみがあるんです。

「黒い子が綺麗に写った!」っていう感動は、 たぶん、何倍にもなる。
だから私は、どんなに時間がかかっても、 その子に光が届く瞬間を、見逃さないようにしています。

まとめ|今日からできる黒い子撮影3か条

✔ 顔にやさしい光を入れてあげよう
✔ 明るすぎる背景は、そっと避けてあげよう
✔ 写った「黒」の中に、本当の可愛さがちゃんとあることを信じてあげよう


📸 Ikuty photoでは、黒い子の魅力を引き出す撮影も大得意です。
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