WaterDog #01|なぜ私は「水の中の犬」を撮ろうと思ったのか

【企画】WaterDog

はじめに

「水中と、水上が同時に見れるなんて・・・!!」

1枚の写真を見たとき、そんな驚きを持ちました。
水の中と外を同時に写す、いわゆる“半水中(split-shot)”の写真。
今まで見たことのない姿が、そこには写っていました。

ただの水中写真じゃない。
でも、ただの陸の風景でもない。
この写真から、私は非日常と日常が同時に存在しているような、不思議な美しさを感じ取りました!

もし、犬でこれができたら──

その瞬間、ふと頭に浮かんだのが
昔、うちにいたゴールデンレトリバーの姿でした。

彼女は川が大好きでした。
私が川に向かって勢いよく投げたフリスビーを、彼女は颯爽と川に飛び込んで持ってきました。
何度も何度も。時折、私も一緒に川に飛び込んで、どっちが早くにフリスビーを取れるかって競争したりしました。
楽しかった記憶は、今も鮮明に残っています。

でもその情景は、思い出にはあっても写真としては何も残っていません。

もし、あの頃一緒に泳いだ姿を、
“半水中”という世界観の中で写真に残せていたら──

それって、
自分にとっても、家族にとっても、
一生ものの宝物になったんじゃないかと思うんです。

WaterDogの原点

「犬 半水中」で検索しても、ほとんど見つかりません。
SNSを見渡しても、水に浮かぶ犬の写真はあっても、水中と水上が同時に写った写真は、ほぼゼロに等しい。

…なんで、こんなにも“無い”んだろう?
こんなにも魅力的な表現なのに。
だったら、自分が作ってみよう。そう思いました。

もちろん、最初は不安だらけです。
何が足りていないのかすら、まだ分かっていない。
でも、だからこそ、自分で確かめて見つけていきたい。

「犬の半水中写真」を実現させること──
それが、自分にしかできない仕事かもしれない。

そう思って、私はこの企画を、
“WaterDog Project”と名づけて、立ち上げました。

最後に

WaterDogは、まだ始まったばかりの企画です。
WaterDog Projectとして、私の大きな挑戦の一つに掲げています。

撮影方法も、機材も、犬との接し方も、まだまだ未知数。
でもだからこそ、試して、悩んで、考えて、形にしていく。
そのすべてが、このプロジェクトの醍醐味であり、意味でもあると思っています。

どこまで行けるかは、まだ分かりません。
だけど、いま心にあるこの衝動と決意だけは、ちゃんと記録に残しておきたくて、この記事を書きました。

ここから少しずつ、WaterDogを現実にしていきます。
応援していただけたら、本当に嬉しいです。

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