~カメラ目線じゃなくても、可愛いはちゃんと写ります~
目線の先にあるものは
「うちの子、全然カメラ向いてくれないんです……」
撮影のとき、飼い主さんからよく聞く言葉のひとつです。
おやつを見せてもピーピー鳴るおもちゃを使っても、あっちこっち動いて止まらない。
でも、私はそんな子こそ、実は「最高に可愛い瞬間をくれる子」だと思っています。
「止まってくれたらラッキー」でいい
もちろん、カメラ目線でピタッと止まってくれる写真は、やっぱり“いい写真”だし、カメラを見てくれるとやっぱりうれしいものです。
でも、それって人間の感覚なんですよね。ワンちゃんは好奇心のかたまりで、動いているのが自然な姿。だから私は、最初から「止まらないのが当たり前」だと思って撮影しています。
「止まってくれたらラッキー」くらいの気持ちで、その子が見せてくれる一瞬を、ファインダー越しにじっと待ちます。

撮影中は観察の時間
撮影中は、飼い主さんと私の「観察タイム」でもあります。
あ、今ちょっと止まったかも。 何かを見つけて、足を止めた? 耳がピクッと動いた。
——そういう瞬間を見つけて、私はシャッターを切っています。
もちろん、ピーピー鳴るおもちゃも、しっかり使います(笑)。
でも、何度も鳴らしたり、無理にこっちを向かせたりはしません。
「ここぞ」という瞬間だけ、一撃必殺で鳴らす。
一瞬こちらに興味を持ったその瞬間に、しっかり撮る。
そんなふうに、少しだけきっかけをつくりながら、 あくまで“その子の流れ”の中で、表情を待ちます。それが、よく動く子を可愛く撮るコツだと思っています。


動きの中にある、その子らしさ
走ってるときの真剣な顔。 何かに反応して首をかしげた一瞬。
飼い主さんの声にちょっとだけ反応した、その目線。そういう一瞬を、私は見逃したくないと思っています。風景の中で、目線が合わなくたって美しい姿は残せます。
目線が取れなくたって、例えば何か物思いにふける姿。そんな表情だって十分にかわいいと思っています。
「うちの子、こんな顔するんだ」
そんな気づきがある写真になったら、嬉しいです。

おわりに
目線が取れないことって、悪いことじゃありません。
むしろ私は、「その子らしさのかたまり」だと思っています。
止まってくれなくても、 こっちを向いてくれなくても、 その子の“今”はちゃんと写る。
そんな写真が、私は好きです。
なので、「うちの子、全然向いてくれなくてごめんなさい」なんて、思わなくても大丈夫です。
ちゃんと見てます。その子が見せてくれる、ほんとうの可愛さを。
Ikuty photoでは、わんちゃんのペースに合わせたやさしい撮影を行なっています。
「うちの子、カメラ苦手で…」「落ち着きなくて心配…」そんな子も大歓迎です。
わんちゃんのペースを大切にして、楽しい撮影会を心掛けています。
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